女性起業家の
My Story
人生を変えた転機と、これから描く未来。
体型コンプレックス、人前に出る恐怖、婚約破棄…。何度も「私なんか」と自分を責めてきた一人の女性が、本来の自分を取り戻し、人生の使命を見つけるまでの物語。
友里恵さんは、大手ヨガスタジオで長くお仕事をされてきたそうですが、もともとヨガインストラクターを目指していたのですか?
短大を卒業して最初に就職したのは地元のケーブルテレビ局でした。事務職だと思って入ったのですが、地方の小さな局なので企画・構成からカメラ・編集・レポーター・生放送でニュースを読むところまですべてを一人でこなさなければならず、最初は泣くぐらい嫌だったんです。もともと人前に出るのも話すのも嫌いだったので……。だけど、これも何かのご縁だと思い2年間は頑張りました。
そこからどうやってヨガインストラクターに?
私が企画した番組でヨガの先生に取材する機会があって、その方がすごく生き生きとして幸せそうだったんですよね。実は、高校生のときに一度、友達のお母さんがやっているヨガ教室の体験に行ったことがあって、そのときにもヨガっていいな、なんか惹かれるなと思っていたのですが、取材で再び素敵なヨガの先生と出会ったことで「ヨガの先生になりたい」という目標が自分の中で明確になりました。
それと、テレビ局で一緒に働いていた外国人のスタッフに「海外に行くと世界が広がるから、絶対海外に行ったほうがいいよ」と言われて、「そうなんだ、じゃあ行ってみようかな」と思ったんです。
その後、会社を辞めてアメリカに留学して、帰国後すぐにヨガスタジオで働き始めました。
すごい行動力ですね!もともとアクティブなタイプなんですか?
全然、そんなことないです。それまでの私は、生まれ育った九州から絶対に出たくないと思ってたし、人前に出ることも怖くて怖くて、いつも守りに入る性格だったんですよ。子どもの頃から太っていて体が大きかったので体型コンプレックスがずっとあって……。「私なんか……」と自己卑下ばかりで自信がありませんでした。
だけど、「ヨガの先生になったら、お金をもらいながら痩せられるし最高じゃん!」って思って(笑)。その頃、たまたま友達のお姉ちゃんがヨガのインストラクターになるって聞いて、すぐに東京まで体験レッスンを受けに行ったんです。そのとき「これだ!私もここで仕事したい!」って思ったんですよね。
私は、ヨガのポーズや動きよりもヨガの考え方や物の見方にすごく惹かれたんです。マインドフルネスを知ってからすごく生きやすくなったので、もっと早くこの考え方に出会っていたら、人生がもっと楽に幸せに生きられただろうなと思うんですよね。
ヨガに出会うまでは生きづらかったんですか?
幼少期に両親の不仲や離婚があったり、学生時代にいじめられた経験があって、私はそのことですごく傷ついて悲しい思いをしたと思っていました。
人って、出来事と感情がセットになって体の中に残るんですよ。それが「私はこういう人だ」という思い込みになって、自分のパターンが作られるんですね。私の場合は、いじめられた経験とそのときの感情から「私には価値がない」「目立つと悪いことが起きる」という思い込みができて、なるべく目立たないように生きるというパターンができていました。
ヨガの考え方を学んでどんな風に変わりましたか?
ヨガのマインドフルネスでは、自分の感情をジャッジせずありのままに見るということをするのですが、それができるようになってからは、辛かった過去を「悲しいこと」として捉えなくなったんです。
ヨガと出会う前の私は、自分の感情を見ないように蓋をしていて、本当は自分の中にあるのに、ずっと気づかないふりをしていたから苦しかったんですよね。だけど、蓋を開けて「私はこの経験でこういう風に悲しかったんだな」と認めたら、すごく楽になりました。そうやって自分の感情を見てあげられるようになったら、湧いてくる感情も変わってきたんです。
私はもともと人前に出るのが嫌で仕方がなかったんですけど、なんで嫌なのかな?って考えたら、過去の傷ついた経験と結びつけていることに気がついたんです。それで「あの時悲しかったな」という感情をそのまま見てあげたら感覚が変わって「じゃあ、私は本当は何が好きで、何が得意なんだろう?」と考えたら、人前でしゃべることが好きだっていうことに気づいたんです。
それまでの思い込みと真逆になったんですね。
そうなんです(笑)。それに、悲しいと思ってた過去も「あの経験をしたから、今、自分と同じ思いをしている人を助けたい」と、自分がこれからやっていきたいことや未来を思い描くほうに意識が変わったんですよね。
そういうふうに、ヨガを通して毎日少しずつ考え方や行動が変わっていきました。
良い方向に変化し続けられているんですね。
会社の考え方として「チャレンジの先は成功か大成功しかない」と言われていて、とにかく自分のやりたいことをどんどんやっていくのが当たり前の環境なんです。
今まで本当にいろんな経験をさせてもらって、すべては自分次第なんだと気づきました。自分の世界は全部自分が作っていて、可能性を狭めるのも広げるのも自分なんだなと。それからは本当に何がしたいのか? どう生きたいのか? を考えられるようになって、怖いと思いながらもチャレンジするということを繰り返してきました。
今の会社に入って人生が変わりましたか?
ガラッと変わりましたね。まず、自分がやりたいと思うことをやりたいと声に出すのがすごく大事だということを学びました。昔の私は引っ込み思案で、自分は何もできない不幸な人生だと思ってたんです。
でも、今の会社に入ってマネージャーをやりたいと言ったらやらせてもらえたり、研修の講師になりたいと言ったら本当になれたし……。やりたいことって、思っていても言わないと叶わないんですよね。実力があるかどうかに関係なく、やりたいと思ったら言葉にする、叶えたいなら行動する。「思いと言葉と行動を統一する」ということがとても大事なんだということを教えてもらいました。
やりたい仕事ができてとても充実されてたんですね。
仕事は上手くいってたのですが、恋愛では悩みが多くて、実は婚約破棄されたことがあるんですよ。
父が九州男児だったからか、私は三歩下がって男性についていく女性が理想だと思っていたんです。今思うと、めちゃくちゃ本当の自分と不一致が起こってたんですけど。「俺についてこい」みたいなタイプの男の人を選んで、私は相手に合わせる感じだったから本当にうまくいかなくて……。私は結婚に向いてないんだなって思っていた時期もありました。20代半ば頃、お付き合いしてた方からプロポーズされて結婚する予定だったのですが、結局上手くいかずに破談してしまいました。そのときは、状況をどうにかしようと必死になってたんですけど、その後、今の夫となる最高のパートナーに出会って結婚することができたので、結果的にはあのとき無理矢理結婚しなくて本当に良かったなと思います。
婚約破棄という辛い経験からどうやって立ち直ったんですか?
しばらくは「私って、何のために生きてたんだっけ」と、鬱に近い状態になり本当に人生のどん底でした。「仕事も辞めようかな。これから何しよう……」と思っていた時に、会社で「合宿型の研修をやろうと思ってるんだけど、メンバーに入ってくれない?」と声をかけられて……。その研修が本当の意味で自分と向き合うきっかけになったんです。
婚約破棄という出来事も、結局は自分の中に根深くあった「私なんか…」という自己卑下の思い込みが原因で、そういう現実を引き起こしたんだとわかりました。あのときの私はすごく執着もあったし、まわりの人や状況をコントロールしようとしていました。でも、現実をコントロールしようとせずに、ただ起こることを信頼して受け入れれば、最終的には必ず良い方向に行くんですよね。一見、すべてがダメになって最悪のように見えるけど、本当はその先にもっと良いこと、もっと最高があるということなんです。
そのときの研修で、自分の奥深くにあった思い込みや固定観念に気づくことができたので、とても大きな転機だったと思います。それがきっかけで、自己啓発やコーチングで有名なアンソニー・ロビンズ氏のセミナーに会社代表として行くことになり、そのセミナーの内容を持ち帰って、エネルギーを上げるプログラムを会社の中でやるようになりました。
それはどんな内容なんですか?
自分はなぜ生まれてきたのか、自分の使命は何なのかを見つけて、目的に向かって思いと言葉と行動を統一し、自分の中の不一致をなくしてエネルギーを最大化させていくというものです。
今までエネルギー上げるためにいろいろなことを学んできて、自分でも毎日実験してるので、人を見た時に「この人は今こういう状態なんだな」とか「この人は今これをやったらいいかな」というのが分かるようになりました。
今は、行動促進メンターとして活動されてるんですね。
おもに起業家の方に向けて「その人がその人らしく生きる」ことをサポートし、生き生きと生きる人を増やしたいと思って活動しています。エネルギーの上げ方、ストレスケア、固定概念のアップデートなどを提供しているのですが、こうしたツールを皆さんにお渡しするために、これまでの人生経験が必要だったんだろうなと感じています。
友里恵さんが、一番伝えたいメッセージは何ですか?
「自分の可能性を自分で縛らないで、やりたいことをやろう!」ということです。本当はできるのに、自分で枠を作って「できない」と決めてしまう人を見ると、すごくもどかしさを感じます。
お客様が私と関わることで一人では外せなかった枠を外せたり、「本当はこれがやりたかったんだ」ということを選択することができて、自分らしく生きる人が増えたら嬉しいです。